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Channel: 田中川の生き物調査隊
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ケジロキアブ♀

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キアブ科のケジロキアブ Xylophagus albipilosus Miyatake

2013.4.11 亀山森林公園でケジロキアブ♀を見つけた.

『新訂原色昆虫大図鑑?』によると,ケジロキアブは体長♂7?,♀11mm.ホシキアブに似るが,触角第1節は短く,幅の2.5倍,第3節は第1節の約2.6倍.翅端は多少とも暗褐.♀の翅の端縁は暗褐色に縁取られる.♂ではホシキアブとともに翅の斑紋は不明瞭.腹部の毛は灰白色.低山地で5月に出現.

京都府のレッドデータブックでは要注目種にランクされ,「自然度の高い森林に生息する種である.身体は細長く,黒色で光沢があり,、翅に比較的顕著な斑紋がある.この仲間の成虫は朽木に集まり、幼虫は朽木の中にいて、他の昆虫を捕食する。近縁のホシキアブに似るが,触角第1節がより短く,中胸側背板に微粉を有することで区別できる.」という.

三重県では情報不足(DD)とされている.

「兵庫県の注目すべき双翅目」によると,既知の産地は北海道・茨城・栃木・埼玉・長野・三重・京都・兵庫・徳島・愛媛・福岡.

大阪市立自然史博物館所蔵双翅目目録(1)を見ると,青森,新潟,奈良,鳥取,熊本,ロシアからも採集されている.なお,同目録によると最も遅い採集日は7月13日で,4月採集のものは無かった.採集者の中に,T.SaigusaやA.Nagatomiの名前を見つけた.この目録ができたことで,新たな産地も判明した.研究者たちによる調査研究の蓄積のおかげだとつくづく思う.




12月のオオクロヤブカ

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カ科ナミカ族クロヤブカ属のオオクロヤブカArmigeres subalbatus (Coquillett)  

12月4日,庭のヤツデの花に訪花するオオクロヤブカを見つけた.大型のカで,こんな時期に屋外に現れる種がいるんだとビックリ.

『新版日本の有害節足動物』によると,「体長約7.5mm,翅長3.2〜5.4mm,大型の蚊である.頭頂は黒色の鱗毛でおおわれ,その周囲は白色の鱗毛で縁取られる.口吻の先端部は,わずかに下方に湾曲している.腹部背面は黒色,各腹節の側面と腹板に白色の林家がある.体節の腹面は白色,脛節と跗節は黒色である.国内では,東北地方(盛岡辺り)から南西諸島までと,東洋区の全域に広く分布している.」

『新訂原色昆虫大図鑑?』によると,クロヤブカ属はオオクロヤブカ1種だけで,口吻が真直ぐなヤブカ属は43種.

『原色日本昆虫図鑑(下)』によると,「腹部背面は黒色,側面には銀白色の三角形紋が並び,腹面各節基部には幅広い白色の横帯がある.幼虫は汚水中に生育する.♀成虫は昼夜とも吸血する.」

花の蜜を吸うこのオオクロヤブカはきっと♂なのだろう.
日本最大の蚊トワダオオカは,♀も吸血せず♂と同様に花蜜を吸うという.三重県でトワダオオカを見つけた人は是非つかまえて,私に連絡してください.会いたいのです.

シギアブ2種

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シギアブ科のツノヒゲシギアブ Arthroceras japonicum Nagatomi

2013.6.28 愛知県の標高1,000mほどの明るい山道で出会った。三重県では情報不足種とされ、山地の渓流でみられ、幼虫はおそらく水生といわれていて、藤原町や美杉町で見つかっているが、私はまだ三重県内では見つけていない。

『兵庫県の注目すべき双翅目』(2012)によると、「専門家以外に同定が困難である」という。
京都府では、2013年のレッドリストにツノヒゲシギアブの和名で絶滅危惧種として選定されている。
『茨城県産ハエ目の記録』(2009)によれば、茨城県大子町でも記録されている。

写真の個体は捕獲したが、標本は手元に置いてない。
記載論文をまだ入手していないので、これ以上のことは不明。


シギアブ科のキイロシギアブ ♂ Rhagio flavomedius Coquillett

2013.6.28 愛知県内で撮影。 

『新訂原色昆虫大図鑑?』によると、キイロシギアブは腹部第1〜4節は黄色で黒紋がなく、本州に産するという。

古い図鑑に、体長6-9mm。腹部の黒点がなく、翅の末端節は曇り前縁紋部に褐紋を有し、各肢の脛節以下は暗色となることが多い。翅の中間はほとんど無色、Cuはほとんど閉口に近い。腹部は3節まで黄色、第4節に褐色の前縁横帯を有し、第5節以下黒褐色、雌では第3節以下各節の前縁に中央切断される褐色横帯を有するとされる。

ツマグロヒゲボソムシヒキ雌

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ムシヒキアブ科のツマグロヒゲボソムシヒキ Cyrtopogon pictipennis Coquillett

2012.5.27に菰野町の朝明渓谷で撮影したムシヒキアブがツマグロヒゲボソムシヒキ♀と判った.狩られたのはコガシラアブ科のシバカワコガシラアブのようである.

新訂原色昆虫大図鑑?によると,体長10〜16mm.黒色.胸背は黒色長毛を装い,白ないし灰褐の粉状毛による斑紋がある.翅は中央と末端が褐色.腹部第2〜4節(♂)または第2〜5節(♀)後縁に白色粉を帯状に装い,その部分に黄白長毛,他の部分に黒色長毛を密生する.春季出現する.

京都府では,「個体数が少なく、自然度の高い山地の渓流の周辺に生息しているので、環境指標性がある。」などとして要注目種に選定している.

写真の個体は♀,どうやら翅の黒色斑は雌では薄いようである.三重県での既知の記録はない.

西表島のカニ2種

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ツノメチゴガニ Tmethypocoelis choreutes Davie & Kosuge, 1995

知人から西表島で撮影した蟹2種の画像を提供してもらった.一週間ほど島に滞在して,自転車で島内を散策していた2008年3月初旬に干潟で撮影したとのこと.いつの日か,一度は行ってみたい島だ.

ツノメチゴガニは沖縄本島以南の砂泥質の干潟に生息していて,自分の巣穴を持つ甲幅5?ほどの小型のカニで,ツノのある眼が特徴的である.スナガニ科コメツキガニ亜科ツノメチゴガニ属.


ツノメチゴガニ
白い鋏を振るウエイビング行動をする.体色は生息地の環境によって変化するようだ.


ツノメチゴガニ


ミナミオカガニ  Cardisoma carnifex (Herbst, 1796)
甲幅70?ほどもある大型のカニで,マングローブ林で巣穴にいるのを見つけたもの.


ミナミオカガニ
甲はすべすべしている.


ミナミオカガニ
左右の鋏脚の大きさが異なる.この個体は♀.

イラクサハマキモドキ

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イラクサハマキモドキ Anthophila fabriciana (Linnaeus, 1767)

2013.7.26 津市美杉町の標高750m以上はある林道脇でハマキモドキガ科のイラクサハマキモドキを見つけた.見かけたのはこの1個体だけ.成虫の出現期は5〜8月.幼虫の食餌植物はイラクサ科のイラクサ.開帳11〜14?だから小さな蛾である.
今年も会えるだろうか?

鹿の死体にシデムシ2種

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シデムシ科のマエモンシデムシ Nicrophorus maculifrons

2013.6.30 青山高原の山道の急斜面で鹿の死体を見つけたので,近寄ってのぞいてみた.鮮血が残る死体の近くでマエモンシデムシを1個体とベッコウヒラタシデムシ3個体を見つけた.

『日本の昆虫1400?』によると,
マエモンシデムシは4〜10月に,平地から山の林床やその周辺で見られ,明かりにも飛来するという.ヨツボシモンシデムシに似るが,前翅の赤褐色紋の中に黒色点がないことで識別できるという.体長は13〜25?.


シデムシ科のベッコウヒラタシデムシ Necrophila brunnicollis 

ベッコウヒラタシデムシは,5〜9月に,丘陵から山の林床やその周辺で見られ,動物の死体,腐った野菜などに集まるという.体長は17〜23?と大形なので,近似種とは識別できるという.

バイケイソウハバチ

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ハバチ科のバイケイソウハバチ Aglaostigma amoorense 

三重県いなべ市藤原町の山に登った.知人から借りた登山靴を履いて,初めての登山を体験.道なき急な尾根筋をひたすら登っていく.しかし,山頂までは体力的に無理と判断し,バイケイソウが群生する谷筋あたりをうろうろして下山.いつ誰が付けてくれたか分からない赤いテープをたどって下るも,登り始めた場所とは全く違ったところにたどり着いてしまった.何人かの仲間がいたので助かったが,一人だったら大変だと悟った.

バイケイソウの群生地でバイケイソウハバチを見つけた.
三重県レッドデータブック2005では絶滅危惧?A類(CR)に選定されていて,体長10センチほどの黒色地に腹部中央部が黄褐色のハバチ.県内では1961年藤原岳での記録が唯一という.
バイケイソウの群生地を結構歩き回ってみたが,私は3頭を見かけただけであった.

バイケイソウは鹿に食べられないようで,他の下草類はほとんど見当たらなかったもののバイケイソウだけは群落を作っていた.
2014.5.16







バイケイソウ群生地

カワラムシヒキ

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ムシヒキアブ科ヒラズムシヒキ亜科のカワラムシヒキ♂  Lasiopogon rokuroi, Hradsky

2013.4.21 松阪市の櫛田川河川敷でカワラムシヒキを見つけた.体長は9〜10?.三重県からの既知の記録は無い.またの名をロクロウヒラズムシヒキ,群馬県伊香保がタイプ産地.栃木県,青森県,北海道白老町からの記録もある.和名はカワラムシヒキのほうが短くて生息地の環境をイメージできるので良さそうに思うが,現在どちらの和名が定着しているのか不明である.手持ちの昆虫図鑑には載っていない.

カワラムシヒキの県内分布は櫛田川だけではないが,調査不足で全体像をつかみ切れていない.河川敷を歩き回るのも,結構骨が折れる.
三重県内には同所的に同属の別種がいて,どうやら和名も学名も未だ無いようだ.


カワラムシヒキ♀

クロハナムグリ

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コガネムシ科のクロハナムグリ Glycyphana fulvistemma Motschulsky

2014.5.27 津市榊原町.このころ,青山高原に何度か向かったが,美里町方面からのいくつかの近道はすべて工事中で目的地までたどり着くことは無かった.そんなとき,道路際に咲く白い花を見つけては何度も車を止めた.白い花にはクロハナムグリがいた.

『日本の昆虫1400』によると,クロハナムグリの体長は11〜14?.日本全国に分布し,成虫は4〜8月に出現し,丘陵地から山地にかけての広葉樹林やその周辺で見られ,ミズキ類やキク科植物の花に集まる.一般的に数は少ないが,春先には比較的個体数が多くなる.



カワラマツバ 干潟で花咲く

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アカネ科ヤエムグラ属のカワラマツバ Galium verum var. asiaticum f. nikkoense

2014.6.20 松阪市の松名瀬干潟へ出かけた.この日は泥干潟には入らず,堤防近くの原野のような場所をうろついた.テリハノイバラやカワラヨモギの株がたくさんあったし,カワラマツバの白い花も目立っていた.こんな場所に人が入っているのを今まで見たことがない.

『日本の野草』によると,カワラマツバは乾いた河原などに生え,葉が松葉のように細いことからカワラマツバという.花が白くて果実に毛がないことから,キバナカワラマツバの品種とされる.花期は7〜8月.




カワラヨモギの葉も見えている.

海浜のドウガネホシメハナアブ

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ハマゴウに訪花するハナアブ科ホシメハナアブ亜属のドウガネホシメハナアブ Eristalinus aeneus (Scopoli, 1763) 2014.7.15 松名瀬海岸にて

複眼に斑点のあるハナアブは,小楯板が黒いホシメハナアブか小楯板が黄色いキゴシハナアブのどちらかかと思い込んでいたが,他に何種もいることが少しずつ分かってきた.その中で,ドウガネホシメハナアブについての情報を集めてみた.

大石久志さんの「ルーペで調べる身近な縞模様のハナアブの見分け方」によると,
ホシメハナアブ亜属は南方系の亜属で,複眼に黒点のあるのが特徴だが,ないものもあるという.ドウガネホシメハナアブは極めて局所的で稀であるが,市街地でもみられる.本来は海浜性かもしれない.
これらの記事はあるものの,絵解き検索からはドウガネホシメハナアブへはたどり着けない.一般的でないからとの理由から省かれている.

山口県では,
「体長12?前後.黒色で青銅色の光沢があり,腹部には紋がなく銀色毛を密生する.南方系のハナアブで、現在までに全国で4カ所だけからしか確認されてない。海浜性のようで」として,絶滅危惧IB類に選定している.わが国での分布は,本州(新潟、広島、山口県)、九州(福岡県)という.

西川喜朗・桂孝次郎・春沢圭太郎・山野忠清 2008 大阪城公園の昆虫相.追手門学院創立120 周年記念事業大阪城プロジェクト調査報告書 いのちの城・大阪城公園の生きもの,pp. 121−163.によると,
「本種は海浜から河川敷,都市公園で得られるが,山地には少ない.大阪城公園内では,本種が濠の中で発生している可能性がある.」

三重県では,松阪市と津市の海岸に生息している.ハマボウフウ,マルバアカザ,ハマゴウ,アカメガシワへの訪花を確認している.


ハマボウフウに訪花 2014.6.3 芦原海岸にて


ハマボウフウに訪花 2014.6.3 芦原海岸にて


アカメガシワに訪花 2014.6.20 五主海岸にて


マルバアカザに訪花 2014.8.1 白塚海岸にて

キノコに集まるヒメキイロコウカアブ

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ミズアブ科(双翅目)のヒメキイロコウカアブPtecticus sinchangensis Ouchi,1938

7月中旬頃の津市河芸町の本城山公園内.地上に生えるキノコ(種類は不明)の周辺草むらを飛び回っているヒメキイロコウカアブ♂を見つけた.♀の姿はなかった.数日後に見に行くと,キノコは溶けて消えていた.キノコがなくなると,ヒメキイロコウカアブも姿を消す.
同属のキイロコウカアブに色形が似ているが,やや小型(私が見つけた個体は9〜12?)で後脛節と後付節の基部が黒い.キノコに集まることで知られる種だ.
各地のレッドデータブックでは,埼玉県が準絶滅危惧種に,京都府が要注目種に,神奈川県が希少種にそれぞれ選定している.

この種の原記載論文を探したが,分からなかった. Ouchiさんの氏名も,どこに発表したものかも分からない.

追記:判明しました.
生物学者の大内義郎さんが戦前,上海自然科学研究所に勤務していた時に新種として発表したもので,次の文献が現在ヒメキイロコウカアブの原記載論文とされている.Section ?とは第3巻の意味ではなく,Section ?. Systematic and morphological biology (Systematics, ecology, anatomy, histology, embryology) and pharmacognosy.つまりは部署名とか部門のことかと思われる.
OUCHI, Y. (1938) On some stratiomyiid flies from eastern China. The Journal of the Shanghai Science Institute, Section ? 4: 37-61.

ヒメキイロコウカアブのType-localitiesは,Sinchang;Tienmushan,Chekiang Province(E China).浙江省の天目山.


秋海棠

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シュウカイドウ科ベゴニア属のシュウカイドウ 秋海棠 

2014.9.13 大台町の大杉谷に向かった.大杉谷と言っても宮川ダム湖のほとり,大杉谷登山センターのあるあたり.駐車場やトイレもあるので必ず車を止める.この登山センター周辺でシュウカイドウの群生を見つけた.この地域の冬は寒さ厳しいことだろうが,しっかり野生化している.ずいぶん久しぶりに出会った花だ.

秋海棠は,江戸時代に中国から渡来した帰化植物で,この季節に淡紅色の花をたくさん着ける風情の優しい花だ.断腸花とも呼ばれ,この花をこよなく愛した永井荷風は庭に植え,その自宅を断腸亭と呼び,自らを断腸亭主人と称し,断腸亭日乗という日記を著した.

荷風の作品はたくさん読んだことがあるので,この秋海棠は我が家にも植えて楽しんでいたのだが,いつの間にか消えてしまった.大杉谷に向かえば,また断腸花に会える.何度でも出かけることにしよう.

フウトウカズラハチヂミフシ

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フウトウカズラハチヂミフシは,フウトウカズラクダアザミウマ(形成者)によりコショウ科のフウトウカズラの葉にできる虫こぶである.

2014.9.19 志摩市志摩町御座の岩井崎方面に出かけ,フウトウカズラの葉に虫こぶができているのを見つけた.
虫こぶハンドブックによると,葉の縁が葉裏側に巻かれ,さらに葉身全体が複雑に巻縮する虫こぶ.大きさや形は変化が多い.虫えい内部には多数の幼虫・成虫がみられる.虫えいを形成しないが,虫えいの組織を食べて育つ,形成者と近縁なフウトウカズラヤドリクダアザミウマという寄居者(同居者)がいる.




イノコズチクキマルズイフシ

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ヒナタイノコズチ(ヒユ科)の茎の節の部分にできた虫こぶ.イノコズチクキマルズイフシという.2003.10.18 鈴鹿市

イノコズチクキマルズイフシは紡錘形〜準球形の虫えいで,緑色であるが,赤みを帯びることもある.直径10?,長さ20?前後.虫えい内部には数個の虫室があり,各1匹の黄色幼虫が見られる.形成者はイノコズチウロコタマバエ.(虫こぶハンドブック)


ヒナタイノコズチ(ヒユ科)の茎の節の部分にできた虫こぶ,イノコズチクキマルズイフシ.2014.9.19 志摩市


ヒナタイノコズチ(ヒユ科)の茎の節の部分にできた虫こぶ,イノコズチクキマルズイフシ.2014.9.19 志摩市

イスノキエダナガタマフシ

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イスノキにできる虫こぶ,イスノキエダナガタマフシ 2014.9.28

イスノフシアブラムシの寄生によってイスノキの小枝にできる緑色の虫えい.先端部が大きくなって,まるでイチジクの果実のように見える.また,先端部に小形のトゲ状突起を持つことが多い.表面は無毛.イスナガタマフシの異名がある.
 
イスノフシアブラムシNipponaphis distyliicola Monzenは,盛岡高等農林学校の門前弘多博士が1934年に記載した種.門前博士は岩手大学の名誉教授でもあり,虫こぶに関する研究業績が大きい.宮澤賢治の作品の一つ,「毒蛾」に登場するブンゼン博士とは門前博士だとする説もあるようだ.
古い知り合いに盛岡出身の門前姓がいたが,ひょっとして門前博士の子孫かも.


イスノキエダナガタマフシ 2014.9.28


イスノキエダナガタマフシ 2014.8.7 



イスノキエダナガタマフシ 2014.8.7

イスノキハタマフシ

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イスノキハタマフシ 2014.7.17

虫こぶハンドブックによると,イスノキハタマフシは,イスノキの葉の表面側には半球形,裏面側にはやや円錐状に突出する虫えい.直径は7㎜前後.黄緑~緑色で,赤褐色を帯びる.4月に伸びる1番枝の葉に虫えいが形成される.形成者はヤノイスアブラムシ.


イスノキハタマフシ 2014.9.28

シキミハコブフシ

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シキミハコブフシ

2014.9.15 菰野町田光の林縁でシキミの葉に虫こぶが出来ているのを見つけた.
シキミタマバエによってモクレン科シキミの葉表面・裏面にできる虫こぶである.未熟時は黄緑色,成熟すると黒褐色になる.終齢幼虫は虫こぶの中で越冬.1虫室に1幼虫が入っているらしい.


シキミハコブフシ 2014.9.15


シキミハコブフシ 2014.9.15 葉裏にも葉表にもできている

バラ2種

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パパ メイアン Papa Meilland

11月初旬,安曇野の知人宅を訪ねた.庭に2種類のバラが咲いていた.どれも初めて知る種類であった.
まずはパパ メイアン.ラベルには四季咲大輪系,強く濃厚な香り,黒バラの銘花ですとある.色が赤くて,甘美な香りがするなんて,最高.

パパ メイアン Papa Meilland


こちらはアンネの形見 Souvenir d'Anne Frank 1960 Delforge

アンネの形見はアンネの思い出とも訳されているが,通称アンネのバラと言われている.アンネとは,アンネの日記で有名なアンネ・フランクのこと.蕾は赤いが,黄色く咲いて,やがてピンクになっていくという.

アンネのバラを庭で育てている知人の平和を愛する心が感じられ,安らいだ.

アンネのバラ


アンネのバラ 赤い蕾
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